5/10/2009

[抽選グリーンカード] DV2010から抽選の当落がサイトで発表

DVプログラムはアメリカ政府が実施するグリーンカードの抽選です。
Third Stage Canada のサイトでは日本人の当選確率を「100人に7人から3人」と解説しています。

DV2010から、オンラインでアメリカ政府のサイトから抽選の当落が確認できるようになるそうです。

DV2009以前は、当選者本人に郵送で通知が発送される他には、落選者には連絡手段がなく、抽選で落選したのか書類不備などで無効になったのか知る方法がありませんでした。 抽選の応募の代行業者には、「過去に実施のグリーンカード抽選、DV2004では290万人が無効となっています。」と 表示しているサイト もあります。書類不備で無効になることを回避する安心感を買う方法のひとつとして、応募代行業者のサポートが商売として成り立っていました。
応募の代行を業者に依頼する場合には、当選通知の送付先を応募者ではなく業者の住所を指定する業者は要注意であるとされています。また、当選後の手続きをその業者に依頼することが条件になっている場合もあるので注意が必要です。

テクノクロス 」のサービスでは、アメリカ政府のオフィシャルサイトに必要な情報を正しく入力するソフトが提供され、自分で確認しながら応募作業を行うことができて確実です。当選後の手続きは推薦業者を紹介してもらえますが、制約はありません。代行の手数料は初回1人¥4,000、夫婦¥7,000で次年度からは割引料金になります。

DV2005からオンラインでの応募になりましたが、DV2004までは書類を郵送しての応募でした。
専用の書式に書き込むのではなく、レターサイズの白紙にタイプまたはPCでプリントして提出するというものでした。 代行業者の解説によると、郵送の方法によっては無効になる、郵送した書類がアメリカ政府のOCR機械で読み取れないフォントや改行方法や用紙の場合には無効になる、写真が規定どおりではないと無効になる、書類の記載内容によっては無効になる、などとされていました。 この頃の応募代行業者での応募では、当選通知の送付先は応募者ではなく業者の住所を指定していましたから、抽選で落選したのか書類不備などで無効になったのか、それとも業者が実はお金だけ取って応募していなかったのか、分かる方法はなかったのです。

「アルビスジャパン」のDV-2001応募代行の資料より抜粋
年度日本人の当選者数
1991年度6,413件
1992年度970件
1993年度1,084件
1994年度279件
1995年度358件
1996年度428件
1997年度440件
1998年度448件
1999年度367件

初回の1991年度では1人1通の応募という制限規定がなく、複数応募したために日本人の当選者が多かったと「アルビスジャパン」の資料では分析しています。
「アルビスジャパン」のDV-2001応募代行の資料には250万人(25%)が失格したと記載されています。「アルビスジャパン」のDV2001の代行料金は1人¥19,950、夫婦の場合¥31,920でした。
「テクノクロス」の当時のサイトでは、応募総数約580万通、無効応募数約240万通、有効応募数約340万通、当選通知の発送数約9万通、日本の当選者数448人と記載されていました。
「インターナショナル・ビザ・センター」のDV2000の応募代行の資料では「DV1999では応募総数340万通のうち240万通(70%強)が申請書類の不備で無効でした」と書かれた上で、「申請代行は、移民相談センター(米国)推薦の当センターにお任せ下さい」と結んでいます。「インターナショナル・ビザ・センター」のDV2000の代行料金は¥22,000でした。
この頃のアメリカの代行業者の相場は1人$50~$75と日本の業者よりもずいぶん割安でした。しかし、本当に申請書を提出してくれたのか、それとも業者が実はお金だけ取って応募していなかったのか、今となっては分かりません。
現在の申請代行の相場が$30.00~$40.00または¥3,000~¥5,000なので、オンライン方式の応募が価格崩壊をおこさせたことが分かります。IT革命はコストを爆発的に減少させるのです。

「U.S.Lottery Registration社」のDV2000の代行のパンフレットです。私的な代行業者ではなくアメリカ政府の公式事業であるかのようです。ちなみにこの業者は今では日本語のサイトも開設して代行業務をしておられます。サイトでは「アメリカンロッテリーレジストレーションは他のエージェンシーより十倍の当選確立を誇ります。他のエージェンシーからのクレームに 惑わされないでください。唯一のアメリカンロッテリーレジストレーションです。(中略)前回の抽選では60パーセント以上の応募者が応募用紙の記入ミスにより失格となっています。 」と説明されていますが、私は業者によって当選確率が変動するという説明は誤解を招くのではないかと思います。「U.S.Lottery Registration社」のDV2000の代行料金は1名$50.00、夫婦$70.00でした。 現在のサイト では1名$50.00、夫婦$75.00となっており、日本の代行手数料の大きな値下がりとは対照的です。

上述の「アルビスジャパン」のDV-2001応募代行の資料では1991年度を初回と説明しています。 「 八田行政書士事務所 」のサイトでは「1990年の移民法で新しく制定されたプログラムで、1994年から、毎年募集が実施され、抽選で当選者を決めます。 」と解説され、「 Third Stage Canada 」のサイトでは「1989年から米国務省が毎年実施している特別プログラム」と解説されています。ちょっとややこしいです。

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